パリからの帰国です。中国系航空会社の長距離線のブログを探すと、ビジネスクラスの搭乗記ばかり出てくるので、私が実際にエコノミークラスに乗って、実態を調査してみました。
- Today's flight
- 空港でチェックイン!!
- フランスを出国!! 搭乗ゲートへ
- いよいよ搭乗!!
- 出発!! 〜CDGの複雑なターミナルを眺めながら〜
- 離陸!!
- 1回目の機内食
- 食後〜就寝
- 夜明け
- 2回目の機内食
- とあるフランス人CAさん
- まもなく到着!!
- 着陸!!
- 降機〜乗り継ぎカウンターへ
- Flightradar24より
Today's flight
- 航空会社:中国東方航空(MU)
- 便名:MU570
- 出発地:パリ(CDG)
- 出発時刻:20:05
- 到着地:上海浦東(PVG)
- 到着時刻:14:20 +1
- 所要時間:11.15
- 機材:B777-300ER (B-7343)
空港でチェックイン!!
バスで空港に到着したため、大きな出発案内を見ることはできず… Tokyo Haneda という、どこか懐かしい地名に思いを馳せながら、私は東方航空に乗るわけです。
どうやら私の中国東方航空上海便と、後発のエールフランス上海便はゲートが同じようです。
本日お世話になるであろうクルーの皆様です。
東方航空は3都市からパリに直行便を飛ばしているんですね。
チェックイン業務はエールフランスの職員なのか、それ以外の地上サービス会社に委託しているのかどちらなのでしょう?我々のチェックインを担当してくれたフランス人のお兄さんは、我々が日本人だと分かると、簡単な日本語で挨拶してくれました。仕事もテキパキやってくれる良い方でした。
搭乗券です。切り取り線がないため、切り取られることはないだろうと油断しておりましたので、出国審査の列で撮った手持ちの写真しかありません。上海の搭乗ゲートで破られてしまいました。
鶴丸のカウンターは既にチェックインを終了していました。
免税手続きを済ませます。カード決済にしておくと、機械で全ての手続きを終了できますよ。
フランスを出国!! 搭乗ゲートへ
出国審査の列は無駄にくねくね歩かされます。
出国審査を終えると、連絡シャトルに乗せられます。
ホールLに到着すると、行列が!! 保安検査を忘れておりました。時間もなく、どんどん焦ります。
15分ほど待ち、保安検査では再検査されることもなく通過できました。ゲートに急ぎます。
手前が偶数ゲート、奥が奇数ゲートという、少し慣れない配置です。
このホールLからの出発便が少ないのか、中に入ってみると人は少なかったです。
初めて見る航空会社。ルーマニアのフラッグキャリア、タロム航空だそうです。
いよいよ搭乗!!
本日の搭乗機、B777-300ER(B-7343)です。東方航空で1番力を入れている機材です。
搭乗時刻が過ぎているので、急いで行ってみたものの、まだ搭乗が始まる様子はありませんでした。結局、予定の15分遅れで搭乗が始まりました。優先搭乗の対象でなくても、並べば早く機内に入ることができます。搭乗待ちの列がなくなるまで、ベンチに座って待っている方もいました。
ゲート職員はゴツい男性の方でしたが、パスポートを返却するとき、日本語で「ありがとうございます」と言ってくれました。最後の最後まで、フランス人は日本人に優しかったです。
ボーディングブリッジは羽田と同じ、開放的なものです。
乗り込みます!
L2ドアの前には花がありました。
ビジネスクラスはヘリンボーンです。欧米系のお客さんばかりです。
そしてエコノミー。中国系とはいえ、ビジネスクラスなんてそんな高いもの乗れません。
さすが力を入れている長距離機材。シートは新しく、モニターも大きいです。
隣はエールフランスのB777-300ERです。中国東方航空と同じ白ベースの機体です。白ベース塗装の航空会社は意外と少ないんですよね。
エコノミークラスの配置は3-4-3の詰め込み仕様です。やはりエールフランスの方が人気なのか、こちらは各所に空席があるようで、3席独占している方もいました。
ちなみに、この安全ビデオですが、機材によってアニメーションの座席も変わっており、凝っています。
出発!! 〜CDGの複雑なターミナルを眺めながら〜
40分ほど遅れてプッシュバック。大韓航空のA380がいます。ソウル経由でヨーロッパの航空券は、最近はあまり安いものはないようです。ソウル-パリは大韓航空がA380、エールフランスがA350と魅力的です。(2020年1月現在)
あまりB777-300ERには乗らないのですが、GE90のエンジンスタートは予想以上にパワフルですね。機内アナウンスを掻き消すほどの大きさです。
ホールL奇数側には、小型機が並んでいます。EU圏内のほか、北アフリカ路線もここから就航しています。
続いて現れるのは、ターミナル2EのホールK。エールフランスの多くの東アジア便はこちらからの出発であり、羽田便も例外ではありません。某鶴丸系航空もこちらから出発したようです。
ここからはターミナル2Cとなります。エティハド航空やエミレーツ航空といった、ハイグレードな航空会社が利用します。
A380に挟まれるB787は小さく思えてしまいます。経営難で潰れるかもしれないエアインディアです。
エミレーツはパリに1日3便就航しています。
そしてターミナル2Aになります。こちらはオマーン航空のB787。なかなか見る機会はないのでは?
エチオピア航空は正直見飽きてしまいました。それほどこの空港には、日本で見るのが大変な航空会社が当たり前のように飛んで来るのです。
この空港のターミナルは基本1と2に分かれるようですが、ターミナル2はさらにA〜Gとあり、ターミナル2EからはK〜Mのゲートエリアに別れるなどなど、複雑な区分となっています。羽田のANAの国際線が2つになって複雑になると騒いでいる場合ではないのです。
エールフランスの小型機が数機離陸してから我々も出発です。
離陸!!
離陸しました!夜の撮影は難しいですが、幸い機内の照明が消えていますので、反射は防げます。
さらばパリ!さらばフランス!
中国語で書かれた地名を読むのは難しいです。
そしてたまにバグります。
トイレは場所によって差があると思いますが、私が入ったところは奥行きが広かったです。
ただ、中国系あるあるなのが、水平飛行になってからも、ベルト着用サインがずっと解除されないのです。CAさんがサービスを始める雰囲気になると、お客さんが立ち上がり始めます。少し分かりにくいですよね。私はトイレでこの表示を見て、「あれ?ベルト着用サイン点灯中にトイレに来てしまったか?」と少し焦りました。
ドア。
乗客は意外と欧米系が多く、フランス人以外に、イギリス人などもいました。ビジネスクラスはみなさん欧米系でしたね。エコノミーには中国人も多かったです(当たり前か)。我々以外にも日本人が数名、韓国人も数名いました。
1回目の機内食
機内食です。ここで私は少し思いました。夕食のはずなのに、朝食のような内容だと。そこで周りを見回すと、メインは同じですが、小鉢は我々とは違っていました。
そこで、配膳したCAとは別のCAに聞いてみると、やはりCAの配膳ミスだそう。「朝食の時に夕食のものをあげるから、安心して」と言われました。初めての配膳ミスに遭いました。
肝心の味に関しては、パリでつくられているからか、どちらも美味しかったです。中国系航空会社の機内食は不味いと言われていますが、それは中国発の機内食で、海外発便は問題ないでしょう。また、たとえ中国発の機内食だったとしても、個人的には不味くはないと思います。
適当サービスを体験し、少し落ち込んでいると、CAがバスケットを持って1人1人に温かいパンを配っていました!温かいパンを機内で食べるのは初めてです!今まで食べた機内食のパンで1番美味しかったです。パリ線限定のサービスか、東方航空の長距離線ではデフォルトのサービスなのかは分かりませんが、少し感動しました。
食後〜就寝
ポケットの中の物はこんな感じです。中国系航空会社定番冊子、「中国民航」や東方航空の機内冊子、免税品の冊子がありました。ポケットにはそこまでたくさん入っているわけではありませんので、自分の物を多く入れられます。
ヘッドフォンではなくイヤホンでした。片耳につけて聴くとちょうど良かったです。
今回は珍しく映画を見ます。せっかくなので中国映画を。
次第に機内は暗くなり、お休みタイム。映画の視聴が終わると、そのまま眠りへ。
夜明け
気付いたら日が昇ってきました。窓に枕をつけて寝ることで、よく眠ることができました。
ロシアの雪景色が美しいです。
邦画は6本入っていました。しかし、残念ながらあまり有名ではないものが多いです。
2回目の機内食
到着前の食事です。選択肢はなしで、中国系航空会社でよく見られる、お粥が配られました。しっかり味がついており、大きな具もあり、美味しかったです。小鉢は約束通り夕食のものを用意してくれましたが、今度は前の座席の方は夕食と朝食で両方同じ夕食用の小鉢だったようです。ダメだ…
朝食にも温かいパンが配られます。
機内アップグレードキャンペーンがあるようです。
B777の模型が機内販売にありましたが、よく見ると「テスト用だから、買わないでね!」と書いており、ガッカリ… 冊子も見てみましたが、この商品は載っておらず、架空の商品でした。架空の商品がなぜよりによって飛行機模型……
中国の地名になってきました。もうすぐかと思いきや、あと1時間ほどかかるようです。
とあるフランス人CAさん
入国カードが配られます。今回は入国しませんが、記念に貰おうとすると、フランス人CAに、「は?お前ら日本人だろ?」という顔をされました。まあ、入国するわけではないので、間違ってはいませんけど。でも、一旦入国する人や、中国に住んでいる日本人もいるかもしれないじゃないですか。
今回のフライトでは、このフランス人CAは結構不機嫌そうでした。機内を歩くときや、配膳をするときなど。窓のシェードを閉めるよう促すときも強い口調で命令します。あるお客さんが寝ていたのですが、手を伸ばしてバタン!と閉め、窓側のお客さんを起こしてしまいました。中国人CAの方が愛想は全然良いです。これは個人の問題なのか、会社の外国人CAの扱いに問題があるのか…… 今回の旅行で最後のフランス人が、酷い人に当たってしまいました。
まもなく到着!!
長かった11時間の飛行も、残り僅か。降下を開始しました。ぐっすり眠れたため、全然長く感じませんでした。
着陸準備。少し見にくいですが、奥のCAさんは謎の棒で荷物棚の閉まり具合を確認しています。
上海市内でしょうか?
濁った水を見ると、中国だなぁ と思ってしまいます。
まもなく着陸。天気はどちらかというと晴れでしょう。
着陸!!
着陸!衝撃はほとんどなく、安定した着陸でした。
貨物機がたくさん並んでいます。
オリエントタイ!いろんな航空会社の中古機を集めて運営していたが、今は運航停止している謎の航空会社。いろんな空港に機体が放置されているようですが、浦東にもいたとは…
A330が遠くを並走しています。後で調べたら、この後羽田まで乗る機体でした。シンガポールから到着したそうです。
上海航空の隣に、30分遅れで到着。サテライトターミナルでした。上海航空は大阪行きでした。
この荷物を入れるオレンジの車、いつも汚く感じてしまいます。
降機〜乗り継ぎカウンターへ
半日お世話になった座席とお別れ。
最後に降りれば誰もいない機内を撮れるのですが、到着後は乱雑な状態なのが残念ですよね。仕方ないですけど。
ビジネスクラスには既に掃除隊が入っています。ビジネスクラスのモニターがエコノミーと同じサイズに見えるのですが、気のせいでしょうか。
サテライトターミナルはL1ドアとL2ドアの間がこのように撮影できます。
11時間の長距離フライトを終えたB777。この数日後、私は関東にはいなかったものの、このB-7343がMU575にて羽田に飛来してくれたときは、再会したかのような気分になりました。
こちらでもエチオピア航空を見ることができました。
東方航空の旧塗装。顔に中国らしさが出ております。
11時間の旅を支えてくださったパイロットの方々。
入国の方はここを下に。乗り継ぎは左のカウンターから保安検査に進みます。
Flightradar24より
このフライトの機内アナウンスはこちら〜