福岡からの帰りは、今流行りの78Mとなります。つまり国際線機材ということです。おかげで海外から日本に帰るときのあの感覚を思い出させてくれました。
Today's flight
- 航空会社: 全日空 (NH)
- 便名: NH258
- 出発地: 福岡 (FUK)
- 出発時刻: 15:20
- 到着地: 東京/羽田 (HND)
- 到着時刻: 17:05
- 所要時間: 1.45
- 機材: B787-8 (JA831A)
サクッと読みたい人のために、同行者がこのフライトの搭乗記を簡潔に執筆しています。
空港にて
またしても地下鉄で福岡空港に到着。とはいえこのエスカレーター、2階に上がってからチェックインカウンターがないことに気づいて1階に降りてくる人はいったいどれほどいるのでしょう。
そんな私はエレベーターで最上階まで行くという特殊な人なのであります。
スカイマーク天国。
エアバスとボーイングの代表機材であるA350とB787の並び。
ちょうど良い時間なので、少し腹ごしらえ。
赤社と青社の小部屋が仲良く並んでいます。多くの人が両社の測定器で体温だけ測定して立ち去っていくというのが印象的でした。
私は青社の小部屋に吸い込まれていきます。
本日の搭乗券です。
福岡空港のANAラウンジ
そして流れるようにラウンジへ入っていきます。
新千歳空港のオブジェは「山」でしたが、こちらには九州の工芸品が飾られているようです。手前から、博多人形、唐津焼、有田焼、福岡の線香花火 だそうです。
ラウンジからは空港の北側が一望できます。
「ラウンジの牛乳は美味い」というのを知ってからは、毎回ミルクスタートになっています。
飛行機を眺めながら、ゆったりと…。
2年前のリニューアルで広くなったというラウンジ。仕切り板が景観を損なってしまっていますが、仕方ない。
そうこうしていると、搭乗機、JA831Aが着陸してきました。野菜が食べたくなりますね(?)。
そしてスポットイン。78Pと78Mが横に並びました。奥の78Pは先発のNH256なのですが、搭乗時刻にゲートに現れないマイペースなお客様が多かったようで、出発が遅れたようです。待たされた他の方々はお気の毒ですが、遅れて乗り込んで白い目で見られる "マイペースなお客様" にも同情してしまいます。
並ぶ垂直尾翼。同じB787でも、手前のJA831Aはいつも海外を飛び回っていますが、奥のJA824Aはほとんど日本に留まったまま。言ってしまえば「井の中の蛙」なわけです。同型機で、基本的には同じ性能を持ちながらも、機体ごとに仕様や役割をはっきり分ける日本の航空業界の運用は、世界でも稀です。
ドリンクコーナーに入るときはアルコール消毒が強制されており、しない者はスタッフによって排除されます。
ラウンジの風景、そして窓の外にはANAの尾翼という模範的な光景ですが、目の前の8番スポットに鶴丸の尾翼が来ることも普通にあるので、面白いです。
首里城塗装のJTAを発見。A350のJA05XJもこれくらいやれば目立つのに…。と思っていたら、翌月には両方とも特別塗装終了となってしまいました。
時間になったのでラウンジを後にします。去り際にもう一度搭乗機を眺めます。どこの空港でも思うのですが、この棒邪魔ですね。
いよいよ搭乗
搭乗口前には多くの人が集まっており、3ヶ月前とは比べ物になりません。
目の前を到着用通路が通っているからか、8番ゲートでの出発ロビーからの撮影は期待できません。
搭乗はまだ始まっていないようです。確かにこの機体の福岡空港到着は遅れ気味だったような気がします。
そして事前改札が始まります。
そして搭乗。21Aということで右側に進むべきですが、私はここで左側に進みます。
乗り込みます!
そう。L1ドアから入ったのは、このプレミアムクラスの光景を眺めるためでした。
L2ドアを過ぎてもまだ広がるクレードルシート。全部で40席ありますが、本日は満席のようです。
エコノミークラスと呼びたくなりますが、ここでは普通席です。
この先のL3ドアで反対側の通路に移り、折り返して着席です。
ぞくぞくと席は埋まっていきます。この光景を見ていると、どこからか中国人の声が聞こえてくる気がしますが、今回は国内線。乗客は皆日本人です。
お久しぶりの国際線シートです。最近は国内線の普通席にも、これより大きなモニターが付き始めているというから驚きです。
安全のしおりは国内 / 国際 で統一されています。
どうやら離陸後25分間はベルト着用サインはつけっぱなしだそうで、大きく揺れる楽しいフライトの予感です。
出発
いつもの安全ビデオ。国際線なら特に気分が高まる瞬間です。以前の安全ビデオに慣れ親しんでいる身としては、旧安全ビデオはテンポ感のあるBGMによって、これから飛び立つ高揚感と緊張感を演出されていて好みでした。ただ、インバウンド客にとっては、歌舞伎風ビデオの方が日本に向かう高揚感は上がりそうなので、その面では良いかもしれません。
お手振りです。先程とはランウェイチェンジしたようで、南側に向けて走っていきます。
展望デッキの皆さんもお手振りです。
嵐塗装が剥がれ、何の魅力もなくなったJA04XJ。翼が接触しそうです。
福岡空港での走行中に一際目立つラーメン屋。立地としては観光客が行くようなところではなさそうですが、飛行機から見えるということで、立ち寄る観光客もいるのかもしれません。
向かい風が強いからか、残念ながら野球場スポットには届かず、インターセクションディパーチャーとなりました。
離陸
自衛隊の飛行機を横目に離陸。
これが日本への帰国便なら、上昇していくこの瞬間に、自分が滞在していた国の様子を最後に眺めながら、そして久々に見られる祖国の風景に思いを馳せるときです。国内線ではそんな感情は一切湧かないので、寂しいです。
今は上海からの帰国中だとか、バンコクを飛び立っただとか、何ならパリを離陸して長い空の旅の始まりだとか妄想してみると、なかなか楽しいです。
旋回中に太陽光を浴び過ぎてしまった結果、GoProのSDカードが高温になってしまい録画が何度か止まってしまう事態に。効果があるかは別として、とりあえず扇いでみます。
地図を見ていても思いますが、やはり日本は山地が多いです。
ここで予報通り大きく揺れ始めます。普段はこんな揺れに遭遇することはないので、興奮してしまう自分です。
雲を抜けると揺れは収まり、ベルト着用サインは消えるのでした。
機内散策
感染症対策ビデオが流れ始めたようです。全座席の画面で同じ映像が流れているこの光景、好きです。
トイレ散策へ。本当は窓ありのトイレに入りたかったのですが、残念ながら人気で入れず…。国際線機材ですのでウォシュレットがついてきます。逆になぜ国内線用B787には付けなかったのか…。
ギャレー。国際線機材なのでオーブンがあるかと思いますが、弁当を持ち込んだ場合には温めてもらえるのでしょうか。機内食用の特別なオーブンなので無理かもしれません。
ドア。
カーテンの向こう側の世界というのは、私にはほとんど縁のないものです。
残念ながら揺れへの懸念ということで、コンソメスープの提供はなし。アップルジュースで我慢です。ほら、見た目はコンソメスープそのものでしょう。
面白そうなコンテンツを発見したので、少し見てみます。
ドリンクサービスが終われば、もう雲の中へ突入。まだ名古屋あたりですが…。
機内配布最終版の翼の王国をゲット。4月からの表紙はシンプルになってしまい、寂しいものです。資源を守ろうとするばかりに、何か大切なものを失ってしまっているように感じます。
都心上空ルートへ
ここから30分かけて着陸するようです。初めての都心上空ルートということで、楽しみです。
川口あたりでしょうか。
あいにくの天気ですが、皇居が見えます。
東京タワーとその他ビル群。スカイツリーは曇っていてよく見えず…。
台場のあたりです。
城南島が見えると、まもなく着陸。この辺りでふわっと機首が上がったので、ゴーアラウンドかと思いきや、着陸するようです。
着陸
何事もなく着陸。我々の前はゴーアラウンドしたスタフラ機、その横には同じくゴーアラウンドした全日空機がいただけに、悔しくもあります。
運航停止となったP&Wエンジン搭載機が並びます。
退役フェリー待ちのJA708Aは、何のためか、羽田の敷地内を定期的に移動しているようです。
飛行機置き場と化した69〜73番ゲート。右端には、レストランに変わってしまったJA782Aもいます。将来的には結婚式場にもなるようです。
(追記) 結婚式場はJA783Aが担当することになりました。
ロゴが塗りつぶされたJA708Aは、遠くからでもはっきり分かります。
60番代スポットはB787だけとなってしまっています。我々は61番スポットに入ります。
隣のB787は伊丹へと出発。こちらも国際線機材です。
毎度恒例の、ベルト着用サインの消灯ともに立ち上がる人を観察する会。立ち上がってしまう人はやはりいましたが、立つなという再度のアナウンスで、皆さん席に戻ります。
勿体ないほど広いこのマップ。ロシアを簡単に横断できた時代が懐かしいです。
降機です。この「降機」という言葉、CAさんもアナウンスで普通に使うようになってしまい、事務的でかつ分かりにくいです。
最近のモニターは大きくなる一方で、このクレードルシートのモニターは見劣りしてしまいます。
お決まりのアングルも忘れず回収。
曇りの日は写りも微妙ですね。
退役機を補う形で(?) 最近急に増えたTOMODACHIロゴ機。お互いが並ぶのもよく見る光景となってしまっています。
手荷物受け取り場ですが、大都市の名前ばかりが出ています。
この出口を通ると一瞬で現実に戻ってしまう気がして、いつも通るときは覚悟を決めています。
はい、現実世界に戻ってまいりました。
展望デッキに来るのはいつも通りです。
搭乗機の本日の仕事は終了のようです。
明日に備えて一足早く寝床へ連れて行かれました。
Flightradar24より