復路は松山空港からです。突如舞い降りた、国際線仕様B767の充当情報。搭乗予定便を前倒しにしてまで乗ったこの機材。果たして…。
- Today's flight
- 空港へ
- 展望デッキにて
- 制限エリア内、そしてラウンジ
- 少しラッキーな遅延
- いよいよ搭乗!
- 出発!
- 機内での時間
- まもなく着陸!
- 着陸!
- 楽しい沖止め降機
- 羽田の展望デッキへ
- Flightradar24より
Today's flight
- 航空会社: 全日空 (NH)
- 便名: NH592
- 出発地: 松山 (MYJ)
- 出発時刻: 14:30
- 到着地: 東京/羽田 (HND)
- 到着時刻: 16:00
- 所要時間: 1.30
- 機材: B767-300ER (JA619A)
空港へ
道後温泉から松山空港には、リムジンバスか路線バスでアクセスでき、私はこちらの路線バスにて松山空港へ向かいます。リムジンバスより300円ほど安く、所要時間も大して変わらないので、路線バスで行こうというわけです。大きい荷物が多いときは、リムジンバスの方が良いかもしれませんね。
大街道や松山市駅など、松山の中心となるスポットを通って行くので、松山を去る最後にはもってこいの経路でした。
1時間弱で空港に到着。
四国最大規模の松山空港。とても明るく、開放的となっています。明るい空港は気分も高まります。
松山空港名物、みかんジュースタワー。流れているのは水です。
こちらには、あの伝説の蛇口からみかんジュース。一杯350円。高い!実は市内にも同じものがありまして、そちらは一杯100円になります。
このようなオブジェが。
こちらでチェックイン。いきなり「機材変更が〜」と言い出すので一瞬慌てましたが、もともと充当されていた機材から今回の国際線機材に変更になったという意味でした。
そもそも今回、私はこの日の最終便である598便を予約していたんです。予約した時の充当機材は、国内線仕様のB767。そこにある日、今回の592便に国際線仕様B767の充当情報。急いで便を変更したわけです。結果的に、この便変更は国際線機材に乗れたと言う以前に、もとの598便がB737に小型化してしまったことからも、成功と言えるでしょう。
本日の搭乗券です。
展望デッキにて
展望デッキに上がると、ちょうど両社の大阪便が出発するところです。
後に出発していったANA機が、インターセクションで先に離陸して行きました。
大人しく滑走路末端まで走行したJ-AIR機は後の離陸。
展望デッキに静寂が訪れます。この展望デッキの柵は横に開いているので、写真が撮りやすいでしょう。
まもなく、飛行機の影が見えてまいりました。先程の離陸方向とは反対向きに着陸していますが、これはランチェンしたわけではなく、なるべく海側から着陸、海側へ離陸という運用をしているからです。風が強く、この向きでの着陸(RWY14) が困難な場合、反対側のRWY32へビジュアルアプローチとなります。福岡空港と同じ方式ですね。
豪快に着陸!
ゆっくりと進入してきます。先程の小型機と比べると、貫禄があります。
スポットイン。羽田などの大きな空港よりも、飛行機との距離が近いです。
正面から。
折り返し準備が始まります。
そろそろ制限エリア内に入りましょうかね。
制限エリア内、そしてラウンジ
久しぶりの地方空港なので、優先レーンがないことを忘れておりました。ですが、混んでいないので全く問題ありません。
地方空港らしく、大量のイスが並んでいます。
制限エリア内から見る飛行機も素晴らしいですね。
同じく羽田からの鶴丸機も到着。地方路線はとりあえずB737を入れて満足してしまう鶴丸は、1日5便すべてB737での運航になっております。
それではラウンジへ。
地方空港のラウンジは、経験上みんな似たようなもので、個性がありません。
ドリンクもいつも通り。
少しラッキーな遅延
ここで、出発遅延のお知らせ。機材整備による遅延とのこと。往路便は遅延していなかったので、松山空港到着後に何らかのトラブルが発生したのでしょうね。最悪欠航の可能性もある事態です。20分遅延となり、14:50の出発。つまり14:35に搭乗開始の予定となりました。ラウンジ滞在時間が延び、少し嬉しくもあります。
そしてHPの運航状況を確認すると、羽田の出口が4・5・6番、つまり65〜70番あたりのゲートに到着する予定が、◆の表記となり、これはサテライトターミナルもしくは沖止め(!!) での到着に変更となったことを表しています。興奮であります!
ラウンジ滞在時間が増えたのは良いですが、羽田のラウンジと違って飛行機が見える窓がないのに加え、復路便ということであまり高揚感が湧かないのも相まり、少し退屈にもなりました。
35分になったので、ラウンジを後にします。しかし、搭乗開始する雰囲気はありません。
そしてアナウンス。さらに10分遅延ということです。モニターには搭乗予定時刻15:00と表示されておりますが、HPの運航状況には15:00出発と表示されています。どちらを信じれば良いのでしょう。
同時刻に出発予定となっていた鶴丸は先に出発してしまいました。鶴丸もグループ制での搭乗を開始しておりますが、上級会員の優先搭乗を中止したわけではないようです。正直羨ましいです。鶴丸に乗ったら平民での搭乗、ANAに乗っても会員資格の無視された、後方からの搭乗…。
少しでも早く乗りたいので、搭乗口近くに陣取ります。
現在、WLのあるB767は国際線仕様ということになっていますが、前回乗ったのは台北便。それも到着空港が台北松山空港ということで、同じ松山空港便に今回乗ることになります。
いつも通りの搭乗順の案内…かと思いきや、いつもと少し違うよう。前方・後方にかかわらず、窓側→中央→通路側 の順での搭乗となるようです。検証ということですが、是非こちらの搭乗順に変更になってほしいですね。
いよいよ搭乗!
14:45ごろ、事前改札開始。搭乗はまもなくです!
窓側席の皆さんの搭乗開始。暑さ対策のためにカーテンを閉めてしまったのでしょう。機首のみのショットは確保できず…。
赤い絨毯のボーディングブリッジ。成田を思い出しますね。
あ、赤い…!
乗り込みます!
クレードルシートが7列、全35席広がります。
中央席は1人席となっており、かなり落ち着けると思います。サイドテーブルも独り占め、そして座席横には収納もある。2人席にはない機能があります。
ANA公式サイトより
座席横の収納ですが、このように、ある程度の大きさのものも収納できます。
そしてこちらが今回の座席です。後ろの5列目は、ほぼ窓無し席となりますので、オススメできません。最初は私も5Kしか指定できませんでしたが、緊急事態宣言発出決定後、空席が出てきましたので、変更できました。
後ろから。足元スペースはとても広いです。
ぞくぞくと搭乗が進みます。エコノミー座席の客が多く通りますので、国際線で感じられるような、あの優越感に浸ることができます。私も6年ぶりにビジネスクラスの客になった風で、出発前の気分は最高です。
本日の機窓。エンジンの羽根がよく見えるものと思いましたが、暗くて見えません。光の当たり方の条件が良ければ見えるのでしょう。
モニターです。システムは国際線のもので、国際線搭乗がメインだったあの頃を思い出します。
安全のしおり。
アメニティ(?)が支給されました。
出発!
プッシュバック。松山空港では飛行機を誘導路上にまではプッシュバックせず、手前の位置で機首を45°回転させて終わりです。その後、飛行機は自力で転回し、誘導路に乗ります。
いつもの安全ビデオ。ですが、10月いっぱいで終了することがわかり、これが最後の歌舞伎安全ビデオの視聴になろうとは、この時は思ってもいませんでした。
3年というのは、短い放映期間のように思います。インバウンドの客を狙ったビデオでもあったと思うので、もともとオリンピックが終わったら更新するつもりだったのでしょうか。新ビデオは「ANA社員のリレー形式」ということですが、どうなんでしょう。場面ごとで紹介する人が変わるというのは、なんだか落ち着かない気もしますが。やっぱり私は2018年までに放映されていたバージョンが1番好きです。
RWY32エンドより。
甲高い音を上げて、離陸です!
さらば松山空港!
海へ向かって飛び出します。
左旋回。右側には瀬戸内の島々。
そして再び四国に上陸。山が連なります。
この国は本当に山が多いんだなと、今回の旅では実感しました。
ここで飛行マップを見ようとしますが、「待て」と言われ、考え事を始めました。
コントローラーも「- - -」となっており、完全に死んでおります。
モニターに気を取られているうちに、機は雲を抜けたようでした。
機内での時間
テーブルを出してみます。横から引っ張り出してくるのですが、なんとも出しにくい。そして片付けるのはもっと大変。うまく合わせないと、収納できません。コツが必要です。
こちらは共用のサイドテーブル。隣が他人となれば、ここに物を置くのは躊躇してしまいそう。
座席横にはタブレットなどを収納できそうなスペース。そしてメガネ入れも設けてあります。残念ながらこの写真はシートにピントが合っておりますので、シート素材をお楽しみください。
いつの間にモニターが復旧し、マップを表示。相変わらずの国際線仕様マップです。
トイレはいつも通り。ただ、こちらはエコノミー客用となる、最後方のトイレ。ビジネスクラス用の最前方トイレと差異があるのかは不明ですが、少し損した気分。
最後方から。座席が後ろに倒れることなくリクライニングができる、素晴らしいシート。座面が前にスライドする、ビジネスクラスっぽいリクライニング方式です。しかしシートピッチが狭いB767では、フルリクライニングした場合、膝が前のシートについてしまうので、有効活用できません。
そしてビジネスクラスの区画。座席をライフラットにして楽しんでいる方はいませんでした。
雲がなくなりましたが、見えるのは海だけです。
機長アナウンスによると、飛行機はサテライトターミナルに到着するとのこと。新しくできた、3つのゲートを持つ「離島」のことですかね。行ったことはありませんが、到着の場合、写真が撮りづらそうなのは見たことがあります。
いつものコンソメスープです。
ANA公式より
ここで、クレードルシートのリクライニングを体験。しかし、機内が明るいこともあってか、落ち着きません。まだビジネスクラスに乗り慣れていないことがバレバレですね。
羽田も近くなり、ビジネスクラスシートでやり残したことがないか確認します。
このライト、どうやってONにするのかと思いながら、試しに回すとONになるという、画期的なもの。
まもなく着陸!
島が見え始めます。
こちらは滑走路が見えるので、大島でしょうか。
そして千葉県に上陸。
さて、都心上空ルートになるか否か。前日は強い南西風の影響で、都心ルートとはならなかったんです。
うっすらと成田空港。
ここでエンジンの羽根が見えます。
左側の窓に東京の景色が見え始めました。都心ルートで間違いないようです。
右側座席の見どころとしては、渋谷。
大崎のビル群。
そして大井車両基地。
遠くには横浜が見えます。
羽田空港が見えてきました。右側座席なら、飛べない飛行機たちを眺めることもできます。
ゴーアラウンドという淡い期待を抱きますが、現実は甘くありません。
普段はなかなか見られないアングルから。
着陸!
無事着陸。ただでさえ遅延しているわけですから、これでゴーアラウンドとなったら大変なことになります。
地方空港をベースとした方が、初めて羽田に降り立ったとき、この大型機の多さにどんなことを思うのでしょう。
ここからサテライトターミナルに向かって走行していきます。
この飛行機、最近羽田で見かけることが多いですが、どのような関係の飛行機なのでしょうね。
着陸をこの距離で、同じ高さから見られるのは貴重です。
おや、サテライトターミナル通り過ぎてないですか?もしや、ボーディングステーションに到着か? とも思いましたが、グラハンさんが待機していなかったので、違うようです。じゃあもう沖止めしかない!
ユナイテッド航空の新塗装。羽田では初めて見ました。
余命宣告されたベアドゥ機。今思えば、なぜRWY16Lに着陸なのか…?
客扱いができるオープンスポットではきっと最北であろう、501番に到着。
楽しい沖止め降機
降機ムービーは、歌舞伎のメイキングビデオに代わり、「Another Sky」の演奏ムービーとなっておりました。
降機です。いつもは見かけないのですが、降りようとせず座っている方を数名見かけました。できるだけ長く座っていたい気持ちはよくわかります。
降機時、CAさんから恒例のポストカードをいただきました。飛行機好きがバレてしまいましたね。ありがとうございます!
タラップを降ります。海外のタラップには雨除けがないので、気持ちいいのですが…。
圧巻の眺め!整備場見学ができない今、機体を地上から見られるのは沖止めしかありません!
バスに乗るよう促されるので、なかなか落ち着いて眺めることはできません。
バスでターミナルに向かいます。このグループでは最後の方の乗車だったので、座席は残っておらず…。搭乗機から離れていきます。
エアドゥ2機。
並ぶ3機。その後、66番スポットあたりまで走り、Uターンして到着したのでした。
5分ほどで到着。だいぶ割愛してしまいましたが、立ち席だったので良い写真が撮れなかったんです。この位置は素晴らしい!この飛行機の出発まで、ここで見ていたいものです。
地上に立っていると、小型機でも大きく見えます。
出発するJA610A。機齢からすると、あと5〜6年一貫してANAで運航されて退役ですかね。ソラシドエアのB767導入も、夢物語程度に期待したいですがね。羽田-那覇や、もし開設すれば羽田-福岡などなど…。
荷物は既に出てきております。
我々は自分の荷物との競争に負けたのですね。
今回の旅も、これにて終了。
羽田の展望デッキへ
毎度恒例ですが、展望デッキで余韻に浸ります。
広島から、今回の搭乗機と同型機が着陸。搭乗機の着陸と照らし合わせます。
デルタはシアトルへ離陸。
鶴丸機はサンフランシスコへ離陸。ちなみにこのJA738J、2021年8月現在において、Flightradar24では私の写真が掲載されております。どうぞよろしくお願いいたします。
オリンピック塗装をまとった、JA741Aがお散歩。開催期間中、一度も飛べなかったのが悔やまれます。赤青両社とも、オリンピック塗装機がB777に偏っていたため、開催期間中に運航していたオリンピック塗装機は、金の鶴丸ただ1機のみ。
退役するベアドゥ、そしておそらくリペイントされるであろうJA741A。まもなく消滅する、2機のスペマ機です。
1つの旅を終えた身になると、この広告は結構応えますね。帰りの京急の車内で、次の行き先案は1つ決まりました。実現するかは、お楽しみに…。
Flightradar24より
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