機内食は二の次!? ANA 翼のレストランHANEDA 〜ありがとうトリプルセブン JA779A〜 ビジネスクラス 搭乗記
2021年6月19日、20日におこなわれた翼のレストラン。今回は、退役機JA779Aとのお別れという面が強いイベントとなりました。機内食についての詳しい食レポなどは私にはできませんので、その点ご理解の上、ご覧ください。
Today's flight
- 航空会社: 全日空 (NH)
- 便名: NH7779
- 開催地: 東京/羽田 (HND)
- 開店時刻: 17:00
- 閉店時刻: 20:00
- 所要時間: 3.00
- 機材: B777-300ER (JA779A)
まずはチェックイン
チェックインは保安検査場Dの隣のカウンターで行います。つまり端っこということです。電車で来た人はいきなり長距離歩かされる訳ですが、私は車で来たので、すぐ目の前です。
本日の搭乗券です。国際線のものが完全再現されています。全員分の搭乗券がカウンター内のテーブルに並べてあり、その場で発券するというものではありませんでした。
今回は2人での参加ということで、残念ながら中央並びの席となってしまいました。実際のビジネスクラス でのフライトでは窓側であることを信じて、今回は中央を楽しみましょうかね。
こちらはラウンジインビテーション。上半分が表、下半分が裏です。
展望デッキへ。微妙な天気ですね。梅雨は嫌いです。奥には搭乗機の垂直尾翼も見えております。
さて、制限エリア内に入りましょうか。保安検査場Cが指定されており、優先保安検査場は使えません。空いているのでどちらでも一緒ですが…。
制限エリア内へ。今回は飛びませんが、制限エリア内でしか見られない、同じ目線からの飛行機を見ると、飛びたくなってしまいます。制限エリア内から見る飛行機は格別です。新幹線の駅の入場券があるように、制限エリア内にも入場料を払えば入れるような仕組みを作ってほしいです。
いつものラウンジへ。南側のラウンジが指定されています。特別なことはなく、いつもと何も変わらなかったので、詳しい説明は省略します。夕方の微妙な時間ということで、一般旅客はほとんどおらず、翼のレストラン利用客で埋まっていました。アルコールは提供中止となっていました。
いよいよ搭乗
中心から離れた南側のエリアにやってきました。このあたりは数年後、国際線専用になる予定で、国内線のこのエリアはまもなく見納めということになります。
そして本日の69番ゲートに到着。機内食監修の料理人の皆さまもスタンバイ。
この69番ゲートというのは個人的には残念ゲートの1つで、搭乗機を左側からしか見られないため、機全体の撮影ができないゲートです。国内線ならまだ良いですが、これが長距離国際線となると悲しみは大きいです。とはいえ、海外では機体が全く見えないというゲートもあるので、これはまだまだマシな方です。
搭乗時刻となり、ゲートを通過します。ここでやっと機首とご対面。
レッドカーペットの敷かれたボーディングブリッジから搭乗。
搭乗口の前にはこんなものが。ただ、貼ってある写真の飛行機がB767であることは気になります。
乗り込みます!
B777-300ERへの搭乗は3年ぶり。そして久しぶりのザ・国際線機材というシートに感動です。2番ドアの間のギャレーは作業専用スペースとなり、常時通り抜けができないようになっていました。
最後方から。これより後ろはプレエコ、そしてエコノミーとなっています。エコノミーのエリアも見学しようと思いましたが、「通常の旅客便と違って、立ち入れないエリアもある」とのことで、ダメだろうと諦めました。ですが、どうやら見学できた方もいたようで、後悔です。264席仕様機の詰め込みエコノミーを見ておきたかったのですが…。
ドア。
L3、R3ドアから。翼の中央になります。
座席紹介
本日お世話になる座席、12Gです。長距離国際線と同じアメニティが全て備わっています。
こんなにいっぱいあると置き場所に困りますが、全て荷物棚に収納しておきます。
テーブルは前から引き出す形式。この重さが懐かしいです。
コントローラーとシートスイッチ類。こういったビジネスクラス ならではの設備は、12時間フライトしないと攻略できないですね。
モニターは基本最初のオープニング画面で固定ですが、コントローラーのチャンネルをいじっていると、このような画面が表示できました。
安全のしおり。THE Room仕様のものに統一されているようです。
そして本日のメニュー。
機内食メニュー、そしてドリンク。アルコール提供はなし。そのおかげで料金も安くなっているのかもしれません。
開店
ウェルカムドリンク。いつものオレンジジュースと、スパークリングワインに代えて、香るかぼすの炭酸割りです。もちろんかぼすを選択。
安全ビデオも通常通り上映されます。モニターの大きさにしては、画質は一昔前の粗さです。
その後、パイロットの方と話す機会があり、このようなステッカーをいただきました。ありがとうございます。このパイロットの方がモハーヴェまでのラストフライトを担当されると思いきや、違うようです。
機内食の開始まで時間があるので、トイレ散策へ。
一見エコノミーのトイレと変わりませんが…
ウォシュレットがついています!B777ではビジネス、ファースト限定のはずです。
こちらは電子レンジでしょうか、
ここにも飾り。
食事の前に、こちらは茅乃舎の野菜スープ。
機内食紹介
アミューズ
ナッツチリパイスティック
砂肝とセロリのマリネ
(和食/洋食共通となります)
前菜 / アペタイザー
前菜
汲み上げ湯葉 雲丹 鼈甲餡
冷たいトマトのおでん
海月胡麻酢和え
煮鮑・もろ胡瓜・玉蒟蒻の串打ち
小鉢
サーモン焼霜造り 平目昆布〆棒造り
翡翠茄子 南瓜 海老 とうもろこしすり流し
アペタイザー
鴨のスモークとエビのサラダ いちじくのコンポート添え
ブレッド
フォカッチャ
主菜 / メインディッシュ
主菜
牛肉しぐれ煮 鯖一汐焼き
御飯
御飯、味噌汁、香の物
メインディッシュ
牛フィレ肉のステーキ ベルシーソース
ちなみに魚料理は、
甘鯛のポワレ シリアルのリゾットと生姜の香るクリーミーソース
となります。
デザート
デザート
エモーション エトネ (トロピカルフルーツのジュレ、ダコワーズココ、
バジル風味のマンゴー・パイナップル・キウイ、ココナッツのムース、ローストココナッツ)
(和食/洋食共通となります)
感想
味についての詳しい説明は、食に詳しい人に聞いていただきたいのですが、機内食はやはり空で食べるから素晴らしいのだなと思いました。欲を言えばこのあとアラカルトの時間も欲しいなぁーなんて思いましたね。
1つ残念に思ったのが、洋食がトレーによる提供になっていたこと。料理が滑らないための苦渋の決断だったのかもしれませんが、これでは機内食だということをどうしても感じてしまいます。トレー提供になった分、メインのお皿も小さくなったような気がします。
食後のコーヒー。チョコレートは後から個別に配られました。飲んでいる途中でメッセージ記入の呼び出しとなり、下げられたら困るなぁと思って急いでチョコを食べてしまったので、味は覚えておりません。
メッセージ記入
メッセージ記入の時間となり、外へ。
L2ドアから降機し、せっかくだからとL1ドアで書かせていただきます。
テープで仕切られており、好きなところに書けるようです。皆さんならドアとボディどちらに書きますか?
またL2ドアに戻り、席へ。このように、乗客とシェフが個別にお話をする機会があります。
スタッガードシートを楽しむ
シートを倒して、少しだけビジネスクラス気分を楽しみます。5分ほど横になって、また起き上がりました。
まもなく閉店。B777でのこのシートももう見納めかもしれないということで、目に焼き付けます。
閉店
最後はこの画面で。3時間過ごした自席を去ります。
ところでこの座席は、モハーヴェに行く頃には撤去するんですかね?聞き忘れてしまいました。
哀愁漂うJA779A。その最期の時を乗客と過ごせたのは幸いだと思います。黙って去った機体が多いですから。264席仕様になってから、同機は成田をベースとした運用しかしていませんでしたが、その成田とも先月お別れしております。彼にとって、成田と羽田はどちらの方が過ごしやすかったんでしょうね?
降機後は、通常の旅客便の到着と同じプロセスです。
夜の第2ターミナルを眺めながら。
終了いたしました。まだ21時にはなっていませんが、人は全くおりません。
JA779Aの客扱いは明日で終了です。
謎のオブジェ。その先には閉鎖中の国際線エリアとなります。このオブジェが撤去された時、やっと国際線需要が回復したと言えることとなるでしょう。