まるで国際線のようなフライト ANA 羽田-広島 NH677 普通席 搭乗記
久しぶりの地方空港へのフライトです。とはいっても、広島空港は中国地方最大規模の空港。大型機で運航されることもよくあります。今回は、こちらも久しぶりなA321で、広島までフライトです。
Today's flight
- 航空会社: 全日空 (NH)
- 便名: NH677
- 出発地: 東京/羽田 (HND)
- 出発時刻: 10:40
- 到着地: 広島 (HIJ)
- 到着時刻: 12:00
- 所要時間: 1.20
- 機材: A321neo (JA149A)
展望デッキにて
いつもの羽田空港に到着。展望デッキにあまり人がいないことに違和感を感じたのですが、そういえば今日は平日だったのでした。
本日のゲートは68番だということは既にわかっています。A321の中でも最近では新しい機材が多く運用に入っており、できれば新しいJA14○AやJA15○Aに乗りたいのですが、果たして…
そこにはJA133Aの文字が。落胆したのも束の間、どうやらこの機体はプッシュバックの準備をしているよう。今回の搭乗機ではなさそうです。
目の前を見ると、JA149Aがトーイングされてきました。きっとこれが68番に入るのだろうと思います。
JA133Aがプッシュバックされ、入れ替わりにJA149Aが今回の搭乗機として68番に入ったわけです。ちなみにこのJA133Aは松山便でした。
制限エリア内へ
それではチェックインしていきましょうかね。相変わらず人は少ないです。
今回はA321に乗ろうということで、もともとは同じくA321での運航予定であった、一本前の675便に乗ろうと思ったのですが、いざ予約しようとした時に、そちらの便がB737での運航に変わってしまったので、A321で運航される今回の677便に決めたのです。
いつもの小部屋から。チェックインはいつも通りカウンターで完了させます。隣のおじさまは、プロペラ機の翼の位置やらなんやらで揉めていました。
本日の搭乗券です。
制限エリア内へ。いつも興奮する瞬間です。1年前のこの時期は千歳に飛んだんですよね。
いつものラウンジへ。
人は全然おらず、快適です。数名の子供がマリオカートを遊んでいる音が聞こえ、なんだか懐かしくなりました。
地域の日本酒コーナーですが、アルコール提供禁止ということで、寂しい様子に。何か飾ればいいのに。
目の前でエンジンをかけ、出発していく飛行機。それをラウンジから見て楽しむのが、いつものお決まりです。展望デッキで見るのとは格段に違う高揚感があります。国際線だと特に顕著です。
いよいよ搭乗!
夏はやっぱり沖縄ですね。そんな那覇便ですが、あまり賑わっていない様子。
宮古便です。相変わらず有償航空券は高く、買う気は起きません。臨時便を除けば1日1便しか運航されておらず、しかもB767というのがまたそそらない所以であります。
並ぶANAの飛行機。B777が表舞台から姿を消してから、バリエーションが乏しくなりました。
そんなB777ですが、運航停止要請により、オープンスポットに半年近く放置されたままとなっています。その中で一際目立つのが、このJA708A。ロゴが消滅しており、退役フライト待ちとなっておりますが、なかなか飛ぶことができないという現状です。このJA708Aは搭乗済みの機体であり、だからこそ私は彼のことを見かけるたびに触れていこうと思うわけです。
このあたりのエリアは、将来的には国際線専用となり、国内線としての姿は、この数年で見納めとなります。A・Bで分けて、小型機専用となっている67番ゲートも、国際線では1つのゲートになるのでしょうね。
68番ゲートに到着。搭乗です!
ゲートを通ると、初めて搭乗機が顔を見せます。JA149Aです。
68番ゲートにはボーディングブリッジが2本ありますが、このゲートに入るのは基本的にはB767が最大なので、2本使うような飛行機がこのゲートに入ることはありませんね。B787やB777が68番ゲートに入ったことはあるのでしょうか。
南側に目をやると、B777-300ERが突如現れました。ニューヨーク便となります。彼からしたら、1時間〜3時間程度の国内線なんて、ちっぽけなものでしょうね。個人的に驚くのが、広島に到着し、1日観光して、夜にホテルで一息つく頃にもまだ飛んでいるということなんですよね。
こちらにはソラシドエアが通過。こんな近さでタキシングを見られるのは、なかなかないと思います。
いつものイヤホンと袋の配布。
と思いきや、手作りスマホ立てに変更になっていました。イヤホンは機内でもらう形です。
ここまで来るのに3分はかかったんじゃないでしょうか。ゲートから飛行機までの距離が遠いうえ、その間に見える景色が素晴らしいのが原因です。
乗り込みます!
機内は混雑しており、写真が撮りにくい…。これが単通路機の欠点です。そして機内がやけに暗いと思いましたが、これは窓のシェードが全て閉まっていたからなんですね。環境に配慮されるらしいです。鶴丸も以前こういった取り組みをしている便があったのを知っているのですが、ANAも追従しているとは…。とはいえ、結局着席後はみなさん窓を開けており、環境への負担が軽減された代わりに、我々の負担が増えたことになります。
プレミアムクラスです。鶴丸のA350のクラスJシートと同じレベルな気もするのですが、気のせいでしょうか…。もちろん電動リクライニングであるこちらの方が優れているのでしょうけれども。
自席である6Aに着席。こんなに前の方に座ったのは初めてです。いつも思うのですが、この液晶、結構反射するんですよね…。
この機体がまだ受領から半年の新品だからか、背もたれにもたれかかるたびに、座席がバキバキ鳴るのです。飛んでからはあまり気になりませんが、地上駐機中はまわりに気を使ってしまいます。
エンジンの回転までよく見えるこの座席を指定。ただ、わざわざ見ようとしないとエンジンは見えず、面倒であります。やはり基本的には後方座席が良いかもしれませんね。
夏では珍しい北風運用を期待して左側を指定しましたが、見事、本日は北風運用です!
安全のしおり。
出発!
ボーディングブリッジが離れていくのを見られるのは、前方座席の特権です。
今回、普通席最前列には、外国人が5名座っておりました。翌日行われる、平和記念式典への出席者で間違いないでしょう。CAさんも積極的に彼らに話しかけます。まるでビジネスクラスのように。
A350が着陸。鶴丸のA350を見ると、特別な機材だと自分の中では思いがちですが、やがてこれはANAのB787と同じような、鶴丸では当たり前の機材になるでしょう。
プッシュバックされ、エンジンが始動します。あまり大きく感動的な音はしませんでした。最近のエアバス機は防音性能が優れすぎている気がします。
いつもの歌舞伎の安全ビデオが流れます。外国人さんもビデオに釘付けです。搭乗機はRWY34R末端へと進んでいきます。基本的に国内便が34Rから離陸するときは、滑走路の途中から進入して離陸するインターセクションディパーチャーとなりますが、この時間帯は国際線の便も多く、混み合うので、末端からの離陸となるわけです。
稚内へ離陸!
こちらは紋別便。ANAでは数少ない、スカイインテリア仕様のB737で、当たりとなります。
エアドゥへの払い下げ転籍が決まったJA605A。ただ、その機齢と、機内仕様も変えないという手抜きお手軽仕様であることから、数年で退役となることが予想されます。その時は、JA615A〜JA618Aあたりがまた払い下げ転籍されるんでしょうね。
(追記: 機内仕様を変えないというのは、シートカバーもそのままかと勝手に思っておりましたが、実際には普通席のシートカバーがエアドゥ仕様に張り替えられたようで、中身もしっかりエアドゥに変身していて安心しました)
そんなエアドゥのB737が着陸。ANA本体のものは全て退役してしまいましたが、エアドゥのものならあと7〜8年は安泰でしょう。機齢も対して変わらないのに、退役させられたANA本体の機体が気の毒です。
ANAはこのB737-700を「老朽化」として退役させていますが、まだ15歳前後の機体です。老朽化というなら、20歳を越してからではないでしょうか。そして、13機退役させられたB777-300ERと機齢は同じなのです。それなのに後者は「まだまだ飛べる」と言われています。本当は、B737-700は使い勝手が悪かったから、早く消えてほしいと思っただけではないですか?
JAL機の着陸の後、離陸です。
滑走路へ進入。このように滑走路に立ったかのような写真が撮れるのも、前方座席の特権。
こちらはモスクワ便。去年の小松便ではANAの米国便B777に挟まれての離陸でしたが、今回はJALの欧州便B787に挟まれての離陸となります。
離陸!美しい東京の景色
離陸しました!国内線の小型機は、滑走路の途中から進入して離陸する、インターセクションディパーチャーが普通ですが、この時間は国際線で混み合う時間であり、仕方なく滑走路末端から離陸したという具合です。
模型のように並ぶ飛行機。
B滑走路を眺めながら、機は右に旋回します。
後から気づきましたが、お台場海浜公園に五輪シンボルが浮かんでいるのが見えますでしょうか。
東京上空には雲がなく、よく見えます。ただ、やはり冬の方が綺麗なのは確かです。
荒川に沿って上昇していきます。
スカイツリーも間近に!
この景色が見たかったから左側を確保していたのです。前回はB737で体験しましたので、今回はA321で体験したかったんです。だから先程言ったように、675便は避けたんですよ。
外国人の方も含め、みなさん東京の景色に感動している様子。
比較道具として勝手に使われる東京ドーム。
国立競技場も見えます。便器の貫禄を感じられます。
都心飛行はこれで終了。だんだん離れていきます。
滑走路を発見。調布飛行場と思われます。
富士山が見えてまいりました。雪を被っていないのがマイナスポイント。冬に見るのが1番良いですね。
機内での時間
まずはトイレ散策から。小型機だからか、少し狭く感じますが、青を基調としたANAらしいトイレです。実は私が入ったこのトイレ、扉がジャンプシートと一体化しているのです。そこにトイレあるんかい!という感じであり、扉も少し重くなっています。
単通路機なので、最前方と最後方にしかトイレはありません。そして最前方はプレミアムクラス専用なので、普通席最前方の人々は、トイレが遠いという問題に直面します。個人的には合法的に最後方からの機内を撮影できるので、メリットになります。
L3ドアからの眺め。この眺めが個人的には落ち着きます。
自席に戻ると、ドリンクサービスが始まっています。ドリンクはいつものコンソメスープ。
分かりづらすぎると思いますが、小牧空港です。
セントレアもうっすらと見えます。
コントローラーも昔に比べだいぶシンプルになっていますね。特にこの裏面。赤黄青緑とカラフルだったABXYボタンが、黒で統一されてしまっています。
大阪あたりでしょうか。なんとも夏らしい空が広がっています。
プレミアムクラスとの間にはカーテンがあり、前を向くとそこには外国人客の姿しかなく、国際線に乗っているかのような気分です。
雲はわたあめのようだとか言いますが、この時の私にはポップコーンに見えましたね。
まもなく到着
岡山空港です。
尾道あたりでしょうか。羽田出発時の風向き予報では、RWY10への進入と思われましたが、反対のRWY28着陸のルートを飛行しているように思えます。
と思いきや、空港の南側を飛行し、折り返しRWY10に着陸するというルートのようでした。空港の北側から回り込んでの着陸が主流だと認識していたので、意外でした。
着陸!
ファイナルアプローチです。山がちな風景が広島空港らしいです。
機外カメラには滑走路が見えています。
広島空港の土地は周りより高くなっています。
着陸!
はじめまして、広島空港!他に飛行機はいないようですね。
駐機場に到着です。ドアが開く直前、機長が突然アナウンスを始めました。しかし、なぜかコソコソと話している。内容としては、前方席から順番に降機するようにという、いつものお願いでした。
最前方ですので1番最初に降りることができますが、いつも通りゆっくり出ることにします。
ところでこのビジネスクラス 、なぜモニターを座席背面に設置しなかったんでしょうね。肘掛けから取り出すタイプのモニターは離着陸時の使用が禁止されているため、モニターの使用可能時間の面では普通席の方に軍配が上がります。
いつもの角度から。
ボーディングブリッジを渡ると、そこにはひまわりが咲いていました。
所要時間1時間20分。福岡線よりは短い飛行時間ですが、単通路機としては長く感じました。長い方が嬉しいんですけどね。
私の荷物は1番最初に流れてきました。さっさと外へ。
広島空港を見学
怒涛の東京ラッシュ。
出発ロビーへ。少し雰囲気が暗いのが気になります。
羽田に倣って、車を飾っております。
灼熱の展望デッキへ。
搭乗機が羽田への折り返し準備中です。
同じく羽田からの鶴丸機が着陸。
地方空港では、展望デッキから1番見やすいスポットというのは、今まで見た限りいつもANAの使用スポットになっているんですよね。理由はわかりません。
広島市街へのリムジンバスは、到着便の時間に合わせたものしかなく、12:50のバスを逃すと15:00までないということで、搭乗機の折り返しを見送ることを断念。
バスに乗り込みます。
滑走路の進入灯がそそり立ちます。搭乗機は向こう側へと離陸していったはずです。
Flightradar24より
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