航空三昧

"Every flight is a special flight"をモットーとした写真多めの搭乗記。中の人は1人とは限りません。

まるでビジネスクラスのようなサービス 日本航空 福岡-羽田 JL326 普通席 搭乗記

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帰りももちろんJALで。往路では最新のA350に乗ったので、復路では、それに追い出されることになったB777に乗ります。静かな年末年始と言われる中、東京行きの飛行機はまさに空気輸送そのものでした。

 

 

 

Today's flight

  • 航空会社: 日本航空 (JL)
  • 便名: JL326
  • 出発地: 福岡 (FUK)
  • 出発時刻: 18:00
  • 到着地: 東京/羽田 (HND)
  • 到着時刻: 19:30
  • 所要時間: 1.30
  • 機種: B777-200 (JA010D)

 

 

まずは展望デッキへ

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午前10時、前日の雪がまだ残る展望デッキへ。

 


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活動休止まで最後の1日となった嵐の塗装機。いつもと変わらず運航しています。

 


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福岡空港は羽田や成田以外では、一番様々な飛行機が見られる空港だと思います。最近ではソラシドエアも福岡に就航したため、日本の航空会社のほとんどをこの空港で見ることができます。

 


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胴体最長の双発機が目の前を通過します。

 


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契約期間を過ぎたはずなのにリペイントされない、スターウォーズ機。私としてはずっとこの塗装でいてほしいと思いますが、いつまでもつのでしょう。

 


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スタアラ機も続けてやってきて、特別塗装機の楽園となった北側。

 


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Q400の群れと、仲間はずれのATR

 


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福岡空港ではほとんど見られなくなった国際線、シンガポール航空が離陸。午後にはキャセイがやってきたようです。他の日には台湾2社や、フィリピンが飛来します。

 


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意外と福岡に顔を見せなかった、ANAB767。札幌へ飛び立ちます。

 


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スターウォーズ機は羽田に飛び立ちました。

 

 

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JL311にて羽田からやって来たJA8979。同機は、普段ならこの後JL312で羽田に折り返し、その後JL323で再び福岡に飛来し、折り返しJL326に充当され、今回の搭乗機となるはずなのですが、今日はなぜか運用が変わり、午後に福岡に来なくなってしまったので、同機が搭乗機ではなくなりました。

それはともかく、これにてウォッチングは終了。



チェックイン

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搭乗6時間前のチェックインとなります。JALはまだチェックインの無人化が始まったばかりで、福岡空港はまだ有人のチェックインカウンターとなります。

実は今回、もともとは国際線用B777で運航されるJL318を予約していました。しかし、出発1週間前に発表された追加欠航の対象となってしまい、変更を余儀なくされ、国内線用に乗ることになってしまいました。やはりJALは手強かった。そう簡単に新間隔エコノミーには座らせねぇよ!という強い意志が伝わります。仕方がないので、海外に自由にいけるようになってしばらくしたら、乗ろうかと思います。

 

 

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搭乗券です。

 

 

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福岡だから見ることができる、天草エアラインの運航案内。

 

 


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ちょうど受験シーズンということで、こんなものがありました。「A社で書いた彼は受かったのに、B社で書いた私は落ちた。私が落ちたのはB社が悪い!」なんて言われてしまったらどうするのでしょう。

チェックインを終えた私は空港を後にし、観光に出かけるのでした。

 

 

もう一度空港へ

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荷物を空港に預けてから観光に出かけるというのは、立地の良い福岡空港だからできることですね。

 


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ただ、この出発導線がわかりづらい!特に羽田の第2ターミナルに慣れている人は、1Fは到着、2Fは出発だと思うじゃないですか。確かに1Fが到着ロビーであることは確かなのですが、同じ階に出発カウンターがあるんです。そして2Fが保安検査場になっています。預け荷物がなく、モバイルチケットなどを持っていて、発券の必要がない人は2Fに行くのが正解ですが、そうでない人が2Fに行った時は困惑しそうです。

 


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荷物を既に預けている私は、2Fに上がります。

 


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南の保安検査場から出発です。

 

 

出発ロビーを散策

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保安検査を終えて左に進むと、すぐ9番搭乗口はあります。今日はサークリングアプローチの福岡空港。搭乗機もそろそろ着陸するようです。

 


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後ろから迫る先輩777と、慌てて出発する後輩350。

 


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こちらに向かってやって来ます。本日の搭乗機JA010Dは、1999年にJASレインボーセブンとして導入されたものです。

 


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ちょうど空も良い雰囲気を出す中、搭乗機が折り返し準備を始めています。

 


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天草エアラインが離陸。天草のようなレアな行き先への便はたいてい高いことが多いのですが、天草はどうなのでしょう。試しにJALのサイトで調べてみると、羽田-天草で往復6.5万円でした。やっぱり高い!福岡-天草で天草エアラインのサイトで調べると、往復2.4万円。これは羽田-福岡さえ安ければ、どうにかなりそうです。

 


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長く歩いてきまして、こちらは4番ゲート。手前は茨城、奥は東京。茨城空港を東京北空港とする案があった気がしますが、そんなことしたら、なかなか紛らわしいことになりますね。しかし今でも茨城空港の立ち位置がわからn(ry

 

 

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一番奥まで来てしまいました。LCCが発着するエリアはムンムンとしています。

 


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折り返します。こちらは20分前に出発する羽田行き。機材はB737。全便満席のときは小型機に乗ったほうが、搭乗や降機、預け荷物の返却もスムーズかもしれませんが、この便の搭乗客が、20分後のB777がガラガラだということを知ったら、どう思うのでしょうか。

 


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そして搭乗機のいる9番ゲートを過ぎ、反対側11番ゲートへ。ちょうど大阪行きの搭乗が締め切られたところ。このエリアは北側とは真逆で全く人がおらず、私がまるで大阪行きに乗り遅れた人みたいで、少し恥ずかしかったです。

 

 

いよいよ搭乗!

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戻ってまいりました。いよいよ乗り込みます!

 

 

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ゲート周りはほとんど人がおらず、上級会員もあまりいない様子。あっという間に全員の搭乗へ。

 


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全員L1ドアからの搭乗。これには勝ちを確信。

 


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乗り込みます!

 

 

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高級そうなファーストクラス。機能面では最新の座席の方が優れていると思いますが、豪華さはこちらの方が断然良いと思います。もし私がファーストクラスに乗ることがあれば、こちらの方が良いです。

 


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続いてクラスJ。これに関しては新座席の方が上かもしれません。

 


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そして普通席。ここまでで着席している人を全く見ていません。

 


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着席。信頼できるB777の翼に身を委ねます。

さて、往路でもあったGoPro事件ですが、ダメ元で設置しようとしたところ、やはりダメでした。JALでは禁止ということが徹底されているようですね。ただ、丁寧に、申し訳なさそうにお願いされたので、好感は持ちました。次にJALに乗るときは、窓に貼らない方法を考えようと思います、はい。

 

 

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画面のない座席というのは、今後時間をかけて減っていくことになるのでしょう。

 

 


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この安全のしおりもあと2年で消滅することになります。

 

 

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隣にはB787が到着。あちらは結構人が乗っているように見えます。もしかしたらトラブルを起こしたB777は避けられているのかもしれません。「空いておりますので広々とおくつろぎください」そう言うCAさんは少し寂しそうだった気がしなくもありません。

 

 

出発!

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見える範囲は全く人がいないまま出発。なんだかこの色落ち着くなぁ…。

 

 

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タキシングを始めると、機内は暗くなります。外の景色がよく見えるので、このサービスはさすがだと思います。しかもただの消灯ではなく、青い照明で夜をイメージしているようです。これは是非ANAも見習ってほしいです。

 


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奥までタキシングし、離陸です。

 


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飛び立ちました!

 


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まるで模型のよう。

 


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福岡空港に別れを告げます。実は17:30〜17:50という僅かな間、南風運用となっていたので、不安ではありました。北風運用なら最後に空港を上空から眺めることが可能です。

 


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光り輝く福岡の街。

 


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180度右旋回し、一旦南に進路を変えます。まだ太陽は沈みきっていないようです。そして左旋回し、東京へ向かいます。

 

 

機内の様子

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ベルトサインが消えると、再び照明がつきます。ドリンクサービスが始まるところですが、人が少ないので、カートでまわる必要はありません。先にオーダーを聞きに来て、後で個別に持ってくるという、なんともビジネスクラスのような待遇!

 

 

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せっかくなので、メニューカードを撮らせていただきました。「手が汚くて申し訳ないですが…」そういうCAさんは研修生だそう。先輩CAと2人で回っていました。ありがとうございました。

 


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新しいスカイタイムを頼みました。どうやら今月21日からということで、始まったばかりだそうです。

 

 

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Bコンパートメントもほとんど人はおらず。我々乗客にとっては天国のような環境ですが、この状況が長く続くと、航空会社は存続の危機に立たされてしまいますので、早く客足が戻ることを願うばかりです。

 


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トイレはANAのものより古いものでした。ただ、それは私が乗ったANA機が比較的新しいER機材だったからでしょう。

 


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ドア。

 

 

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座席に戻ると、先程の研修生とは別のCAさんがやって来て「左側に綺麗な夜景が見えますよ。先ほど京都の夜景がよく見えました。あれ、夜景にはあまり興味ないですか笑」とのお声がけが。せっかくですので左側の座席に移ってしばし鑑賞。といっても、よく光っている場所は過ぎてしまったので、陸があるということしか分からず…。ただ、こういった気遣いも、ガラガラだからこそですね。

 

 


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そして降下まであと10分となった頃、CAさんにも比較的余裕があると思ったので、初めておかわりというものを頼んでみました。往路と同じ、コンソメスープ。

 

 

まもなく到着

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降下を開始しましたが…眩しい!何だこれ!

 


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どうやら満月だったようです。

 

 

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着陸機が連なります。この辺りでWi-Fiサービスは終了してしまいます。

 


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房総半島在住者はボタンを押して、このあたりで降ろしてもらいましょう(爆)

 


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悪天候の福岡でゴーアラウンドをたくさん見てきた私は、なぜか期待してしまいますが、無事着陸してくれそうです。

 


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BB-8を発見。羽田で新年を迎え、成田へ向かったようです。

 

 

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着陸!いつもの羽田に帰ってきました。

 


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ハワイアン航空を発見。普通であれば興奮するはずですが、搭乗中はそんなこともありません。

到着してからのタキシング中、異様に前の座席がギシギシ鳴りますが、これも老朽化なのでしょうか。

 


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JALでは毎回到着のアナウンスで、時候の挨拶を入れています。今回はもちろん「良いお年をお迎えください」でした。これは好きですね。毎回どんな挨拶をするのか、楽しみになります。

 

 

降機

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降機です。

 


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クラスJに人はいたのでしょうか。使われた痕跡がありません。

 


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「良いお年をお迎えください!」そう言われ、B777の機内を後にしました。これが最初で最後かもしれないJALB777。しっかり楽しむことができました。

 


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往路のGoPro事件では、JALとは相性が合わないのかなぁ なんて思いましたが、復路では、ANAに劣らない温かさに負けてしまい、ANAに飽きたときにまた乗ろうかなと思うことができました。

 

 

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第1ターミナルは出発と到着で導線が分かれていません。しかし誰もおらず。減便の関係で、JALの最終便が19:55の那覇行きとなり、通常より1時間繰り上がっているようです。

乗り継ぎの客は、降りた隣のゲートから何事もなかったようにそのまま搭乗ということもできそうです。

 


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出発する客も、制限エリア外でやり忘れたことがあったときは、ここから自分で出ることもできるのかもしれません。

 


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乗客が少ないこともあってか、もう預け荷物は流れ終わっており、私の荷物だけが回転台の隣にポツンと置いてありました。

 


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到着です。第1ターミナルはスクリーンに映し出す、なんちゃって電光掲示板となっています。これはこれで面白いかもしれないですね。

 

 

すぐには帰らない私

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展望デッキへ。那覇からA350が到着。

 


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oneworld機が札幌へ出発。

 


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そして搭乗機です。名残惜しいあまり、しばらく眺めていたら、片付け作業も終わってしまいました。おかげで何も遮るものがなく、眺めることができます。

JALの塗装は、A350B787のような丸いボディより、B767B777のようなピンとした(?)ボディによく似合うなあと思います。これらの機体も5年後に残っているかどうか…。新機材の導入は、導入当初は盛り上がりますが、その陰で、今までその航空会社を支えてきた機体が去っていくことに、だんだん気づかされていくわけです。

 


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バス乗り場は全く人がおらず。よく考えてみると、普通の人は家で年越し恒例番組を見ている時間なのであります。

 

 

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バスに乗ってやって来たのは、なぜか国際線ターミナル

 

 

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ちょうどエールフランスが来ているとの情報を見てやって来たのですが…

 

 

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おいおいマジかよ…

 


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存在だけを確認し、そのまま引き返すのでした。トホホ…

 


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福岡から帰ってきて国際線ターミナルから電車に乗る変人とは私のことです。良いじゃないですか、本州とは離れているわけですし…。

 

 

あとがき

後から考えてみれば、欠航・便変更になって良かったと思います。この3ヶ月後には全機退役となってしまったJALB777-200 (国内線仕様)。国際線用に関してはまだ1〜2年ほどの猶予がありますし、仮に乗れなかったとしても、その座席自体はまだまだ国際線で残ると思います。ただ、20年ほどJALの国内線のフラッグシップとして飛び続けてきたB777-200という名機には、もう乗ることができません。そんなJALの歴史に刻まれた機種に乗ることができたのは、やはり幸運だったとしか言えません。

 

 

Flightradar24より


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このフライトの機内アナウンスはこちら〜


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